第75章 即座に電話を切った

言い捨てるや否や、彼は一条星夜橘凛のどちらの反応も待たず、手を伸ばした。「プツン」という無機質な音と共に、勝手に橘凛のビデオ通話を切断してしまったのだ。

ビデオ通話の要求画面は瞬時に消失し、スクリーンは暗転した。

橘凛はスマホを握りしめたまま、ゆっくりと首を巡らせた。その清冷な瞳は、まるで氷の膜が張ったように冷え切り、西園寺翔を死角なしに射抜いていた。声は、歯噛みする隙間から絞り出されたように低い。

西園寺翔。……誰が電話を切っていいと言ったの?」

西園寺翔はその視線に背筋が凍る思いがしたが、顔には必死に無邪気で気遣わしげな...

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